北ア常念山脈(長野) 大天井岳(2922.1m)、常念岳(2857m) 2017年9月9〜10日  カウント:画像読み出し不能

所要時間

9/9
3:17 駐車余地−−3:24 林道終点−−3:41 山の神−−4:27 大滝−−5:19 笠原沢−−6:07 最終水場 6:14−−6:55 常念小屋(テント設営) 7:37−−9:45 大天荘−− 9:54 大天井岳 14:05−−14:10 大天荘−− 15:40 常念小屋(幕営)

9/10
4:37 常念小屋−−5:34 常念岳 6:26−−7:00 常念小屋 7:47−−8:06 最終水場−−8:33 笠原沢−−8:59 大滝−−9:21 山の神−−9:27 林道終点−−9:32 駐車余地

場所長野県松本市/安曇野市/大町市
年月日2017年9月9〜10日 1泊2日幕営
天候9/9:晴後曇&ガス後時々小雨  9/10:晴
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場一ノ沢林道途中に駐車場あり
登山道の有無あり
籔の有無無し
危険個所の有無無し
山頂の展望どちらの山頂も大展望
GPSトラックログ
(GPX形式)
1日目(一ノ沢→常念小屋→大天井岳→常念小屋)
2日目(常念小屋→常念岳→常念小屋一ノ沢)
コメント先週と違って強風の心配もない好天の予報でテントを背負って毎度の常念小屋へ。今シーズンで最も人が多く(お盆よりも多かった)駐車場は満杯、路側や各所の駐車余地にも車が溢れていた。やっと日中の気温が下がり日差しの下でもそこそこ涼しく歩けるようになったので初日に大天井岳を往復し、翌朝に常念岳を往復。天候は良好だったが意外に雲が沸いて遠望が利かず2日とも南アは見えなかった。夕立は無いと踏んでいたが夕方から夜の早い時間帯には雨が降ってきた。土曜朝は冷え込んで常念小屋では霜が降り初氷が張ったそうだが日曜朝は最低気温2度で露は下りたが霜は降りなかった


地図クリックで等倍表示
1日目のルート断面図(一ノ沢→常念小屋→大天井岳→常念小屋)
2日目のルート断面図(常念小屋→常念岳→常念小屋→一ノ沢)


登山指導所で登山届を出して出発 笠原沢
東の空 日が差してきた
最終水場で水補給 常念乗越到着。まだ7時前
常念岳を見る。登山者多数あり まだテント場にはテントが残っている
マイテント設営完了 大天井岳に向かう
常念小屋を見下ろす たぶんクロマメノキ。たくさん実があった
雲が絡む穂高 涸沢
東は雲海
東天井岳への登り 東天井岳南鞍部の竹棒
東天井岳南鞍部から見た西側の展望
石室跡 中天井岳への登り
立山が見えている トウヤクリンドウ
中天井岳直下から見た大天井岳
硫黄尾根に目が行ってしまう 大天荘
大天荘のテント札 ライブカメラ?
大天荘の裏が大天井岳 大天井岳山頂
大天井岳から見た南〜西〜北の展望(クリックで拡大)
大天井岳から見た硫黄尾根(クリックで拡大)
大天井岳から見た中山沢と赤岳
大天井岳から見た槍ヶ岳 ヘリが付近を飛行中。何かの調査?
大天井岳から見た蝶ヶ岳に続く稜線 大天井岳から見た燕岳に続く稜線
大天井岳から見た燕山荘 ガスってきたのでテント場に戻る
帰りの大天荘。テントが増えた ガスの中を進んでいく
紅葉が始まっている 常念小屋テント場到着。こちらも増えている
テント場下部は比較的空いたまま 翌朝、常念岳山頂を目指す
活動中のテント場 常念岳へは登山者の光の列ができていた
徐々に明るくなっていく 急傾斜区間終了
常念岳山頂は大賑わい 常念岳山頂から見た蝶ヶ岳
常念岳山頂から見た蝶ヶ岳〜槍ヶ岳(クリックで拡大)
常念岳山頂から見た槍ヶ岳から北側の展望(クリックで拡大)
常念岳山頂から見た蝶ヶ岳、乗鞍岳(クリックで拡大)
常念岳山頂から見た東側の展望(クリックで拡大)
常念岳山頂から見た餓鬼岳と後立山
常念岳山頂から見た雨飾山〜妙高山 常念岳山頂から見た常念山脈北部
常念岳山頂から見た立山、劔岳 常念岳山頂から見た木曾御嶽、乗鞍岳
常念岳山頂から見た加賀白山 テント場へ向かう
まだ結構な数のテントが残っている 35リットルのザックに撤収完了
見納めの常念岳 本日の一ノ沢。雲無し
最終水場 大滝ベンチ
林道終点 駐車余地


・今週末は久しぶりに2日間とも安定した晴れが期待できる天気予報になり、テントを担いで出かけることにした。
・今年の夏は気圧配置が異常で、本州付近は太平洋高気圧とオホーツク海高気圧に挟まれて低圧帯に入ったままで、南から湿った暖かい風が吹き込んで標高2700mでも早朝の気温が10℃を上回っていて、8月はダウンジャケットの出番が一度も無かった。しかし今回は大陸からの乾いた空気を持った高気圧に覆われるので湿度が低く気温も今までより低くなると予想され、昼間は過ごしやすくなるが朝晩は冷え込みが予想された。今回は真夏装備に防寒装備をいくつか追加し、夜間に快適に眠れるように対策をした。若干荷物が重くなりかさばるが、いつも日帰りに使っている35+10リットルのザックにどうにか収まった。
・どこに登るか悩んだが、水場の問題、テント場確保の問題(到着時刻)、初日の行動時間がある程度確保できる場所を考えて、一ノ沢から常念小屋に上がってテントを設営してから大天井岳を往復して幕営、翌朝に常念岳に登ってから一ノ沢に下山することにした。これなら初日は日中に暇を持て余すことは無いし、翌日は山頂で日の出を迎えてもお昼までに自宅に帰ることが可能。
・金曜夜の早い時間に一ノ沢沿いの林道で一番奥の駐車スペースに到着、ここは詰めて5台ほど駐車可能だが1台分だけ空いていた。もっと下のメインの駐車場はまだガラガラだった。
・翌朝は3時半に出発。早い人で1時半に通過したした人がいた。二番手は2時半くらい。気温は10℃くらいでこれまでより明らかに低いが、まだ半袖シャツに短パンでも体を動かしていれば寒さを感じない温度。
・林道終点の登山指導所(無人小屋)で登山届を出して登山道に入る。当然ながら周囲はまだ真っ暗。月明かりがあるので樹林が開けていればライト不要な明るさだが、一ノ沢コースはほとんど樹林帯を歩くので明るくなるまで時間がかかる。
・笠原沢を横断する頃には充分明るくなった。東の安曇野盆地は雲海の下だが上空は青空。気温が低いのでほとんど汗をかかなかった。
・最終水場で2日分の水、3リットルを補給。常念小屋では水のお値段は\200/リットルもするので、ここで汲んで持ち上げるのがお得。最終水場の標高は約2200m。
・常念小屋までの急な登りの間に登りの登山者に追いつく。ここまで来ると下山者とすれ違うようになった。
・常念小屋には7時前に到着、早速幕営手続きをしたがテント場にはまだテントがたくさん残ったままだった(笑)。小屋の人の話しでは今朝は初氷が張ったとのこと。テント場の木材には霜が下りて白くなっていた。明日朝も冷え込みそうだ。
・テントを設営して大天井岳に向かう。もう8時近いのに小屋の前は登山者で賑わっていた。ゆっくり出発する人が結構いた。あとは下山のみの人か?
・森林限界を突破し、左手に槍ヶ岳を見ながら急登をこなせばしばらくは緩やかなルートが続く。大天荘へ向かう登山者、大天荘から常念岳方面へやってくる登山者どちらも多い。金曜日以前に入山した人が多くいるということか(この天気予報だからなぁ)。
・東の安曇野盆地は雲海に沈んだままだが常念山脈西側は雲は無い。朝方は西寄りの風が吹いていたが日が高くなるとほぼ無風になった。
・横通岳、東天井岳はお盆休み中に山頂を踏んだので今回はパス。
・大天荘到着時にはテントが既にいくつかあった。登山者の数は多いが、この時間だと大天荘を通過して常念小屋に向かうか燕山荘に向かうか、はたまた槍ヶ岳方面へ向かうかだろう。まさに交通の要衝。
・大天荘の裏が大天井岳。石が積み重なって道が分かりにくいが安全なところを歩けば問題ない。
・ほどなく大天井岳山頂に到着。残念ながら雲海の高さが高く志賀高原、浅間山、八ヶ岳、南アルプスなどは見えなかったが、裏銀座や立山などはすっきり見えていた。後立山は雲が湧いて針ノ木岳以外は見えなかった。
・山頂には次から次へと登山者が入れ替わり立ち代りやってきて槍ヶ岳をバックに記念撮影していた。ここまで来ると槍ヶ岳は近くてでかく北鎌尾根の様子も良く見える。赤い崩壊が壮絶な硫黄尾根もよく見える。いつ見てもよくもまあ無雪期に硫黄岳に登れたと感心するような千丈沢付近の麓の傾斜だった。
・テントに戻ってもやることがないので山頂で長々と休憩。今日はにわか雨の心配もほぼ無いのでのんびりしても大丈夫。午後2時を過ぎてガスが上がってきてから山頂を出発。
・この時刻になるとテント場はそこそこ賑わっていて、常念小屋までの縦走路で出会う登山者は少なかった。でも常念小屋近くで大天井岳方面に向かう登山者がいたのは心配になるほど。たぶん大天荘到着は午後6時近いのではなかろうか。
・テント場は賑わっていたがお盆よりは少なく、私が陣取った下部は空きがあった。登山道に近い上部は満杯。
・夕方にはガスが流れるようになり予想外に小雨もぱらついたが大降りすることは無かった。夜になってもガスがかかったままで星は見えなかった。快晴にならなかった影響か、夜中の冷え込みはそれほどではなく+2℃で霜は下りなかったし、ダウンジャケットを着なくても大丈夫だった。それでも夜中にはガスが晴れて上空の薄い雲がかかるだけになって月明かりが感じられた。
・翌朝、3時半過ぎに起床。今の時期の日の出は5時半前なので、日の出直後に山頂に到着するには4時半くらいに出発すればいいから。長距離縦走すると思われる人は2時くらいから活動を開始していた。今の時期は森林限界でもライトが不要になる時刻は5時くらいなので、2時間以上ライトの光で歩くことになるだろう。
・朝の気温は+3℃。さすがに半ズボンでは寒いので長ズボンと長袖シャツにウィンドブレーカで出発。少し西風があり気温よりも体感温度は低い。まだ真っ暗だが常念岳へ向かう登山道には登山者のライトの列が連なっていた。光は山頂近くまで見えていて、日の出前には常念岳を越えて蝶ヶ岳方面に下る登山者もいるようだ。
・私も光の列に加わって登る。今の時期の森林限界では5時少し前にライトが無くても歩ける程度の明るさになった。ただし、その時間ではまだ色は感じられず白黒の世界。でも地面の凸凹は認識できるので問題ない。
・かなりの人数が登っていたが、大人数のパーティーは道を譲ってもらい全て追い越した。急傾斜区間では団子状態で人口密度が高かったが傾斜が緩むとバラけて人が少なくなった。この頃には周囲は充分な明るさに。山頂には人だかりができているのが見えた。私が登った中での今シーズンで一番の人手かもしれない。
・山頂到着時は日の出の時刻を過ぎていたが地平線付近の東の空は雲に覆われて太陽が顔を出したのはもっと後だった。雲海の高さは高く空気の透明度はイマイチで、四阿山、浅間山、蓼科山がかろうじて見える程度で富士山や南アルプスは影も形も無かった。早朝は穂高はすっきり見えていたが時間経過とともに高い峰に雲がかかるようになり、奥穂や立山は隠れてしまった。逆に雲の中だった木曽御嶽は姿を表した。後立山は白馬岳まで見ることができた。
・山頂は風が強く体感温度はかなり低かったので、大半の人は記念撮影してすぐに下りていった。私はダウンジャケット、毛糸の帽子、ネックウォーマーを持っていたので長時間粘れた。もう毛糸の帽子は必需品だ。
・景色を堪能してからテント場に戻る。残ったテントは1/5程度。おそらく私と同様に下山組だろう。テントを日当たりがいい場所に移して虫干ししながら残飯処理とパッキング。今回は持ち上げた飯の量が少なかったようでもう腹が減ってしまったが残り僅かなパンと豆(蛋白源)しか無かった。次は1品増やそう。
・一ノ沢へ下山開始。この時刻は穂高にかかっていた雲が逆に取れてきた。日中の方が展望がいいかも。夏場は毎回安曇野平野は雲海に覆われていたが今回は下界が見えていて帰りも日差しがあるので暑そう。
・登山道は登りと下りの登山者両方が入り混じって賑わっていた。日曜でもこれだけ登ってくるとなると日帰りばかりとは思えない。水がある場所では休憩する姿が見られた。
・林道終点には空のマイクロバス2台が待っていた。団体様の下山を待っているようだ。駐車場に戻って着替えている間にもタクシーが何台も上がっていったし、車に乗って走り出してからも何台ものタクシーとすれ違った。下山者を迎えに行くタクシーだと思うが地元タクシー会社はフル操業だろう。

 

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